平成30年度他都市視察研修レポート 地域コミュニティづくりに関する先進取組を視察しました。

Share Button

平成30年11月20日(火)、他都市のコミュニティづくりの事例として、(株)まちづくり立川、村山団地中央商店街、NPO法人めじろむつみクラブの3か所を訪問しました。

1.(株)まちづくり立川(立川市)
(1)立川シェアオフィス。立川駅から徒歩5分。
●T×T(テクスト)はワンフロアで、大きなテーブルの好きな場所で仕事ができる型の  シェアオフィス。KODATCHIは個室型、木立の意味を持つ呼び名にしたのは、木を多く使った設計になっていて、森のシェアオフィスのイメージであり、それぞれのブースで企業が成長していく「個立」という意味が込められているそうです。木のにおいが心地よい空間でした。

● C’sTACHIKAWA(シーズタチカワ)は、保育園併設コワーキングスペース。株式会社シーズプレイス(C’sPLACE)が行っており、主に、子育て期の女性が子どもの預け先などの物理的問題や、家事との両立、性別役割分担意識の問題などで、これまで就業や企業をしたいという希望があってもかなわなかった方々を、環境と意識の両面から応援する施設。保育園は、「みらいのたね保育園」といい、内閣府の「企業主導型保育施設」として運営。認可保育園と同等の施設基準と保育料で、手と心の行き届いた保育を行っており、当施設の利用者、提携企業の子ども、市内・外、雇用形態・勤務時間を問わず、地域の子どもを預かる枠もあるそうです。
レンタルスペースのほか、イベント、スクール、セミナーの企画・運営、就業・創業に関する支援なども行っています。

(2)のーかる
かつてJAの直売所があった場所で、直売所が閉鎖される時に地域住民から存続を望む署名運動が起こったことをきっかけに、地元の新鮮野菜を提供するプロジェクトとして(株)まちづくり立川が「のーかる」を始めました。
「のーかる」では1日に2回、立川市内を中心とした農家を直接まわって集荷を行い、委託販売ではなく買い取り方式を採用しています。これが農家にとっては野菜を持ち込む手間も、売れ残りの心配も無用で好評を得ているそうです。
前日に入荷した野菜は、きちんとそう表示して、当日入荷の物より少し安い値段で販売するなど売れ残りを防ぐ工夫をしているとのこと。新鮮な野菜がたくさん並べられていて、参加者は見学もしつつ、思わずお目当ての野菜を物色していました。

(3)Tschool(ツクール)
Tschool(ツクール)は、多摩地域でのものづくり系の起業者を増やすための施設です。
名前の由来は、「T」は、地域としてのTOKYO、TAMA、TACHIKAWA
機能としてのTOOL、TECH、TEAMという思いが込められているそうです。
フロア面積は約250㎡、1Fは工務空間(約110㎡)と2Fの事務空間(約140㎡)
で構成されています。
工務空間には、デジタルファブエリア、木工エリア、塗装エリア、縫製エリアに分けられ、17以上の各素材用の専門的な加工用機械が設置されていて、木、紙、皮、布、金属を加工する事ができ、その使い方も教えてもらえます。
事務空間には、11のブースと約60㎡のコワーキングスペースがあり、法人の登記も可能です。

最後に、株式会社まちづくり立川の社長の岩下さんからお話を伺いました。
株式会社まちづくり立川は、
「食べて、買って、歩いて面白い街」(funのある街)
「立川を好きだという人がたくさんいる街(fanのいる街)を作る事を、
積極的に行っていくということでした。

2.村山団地中央商店街(武蔵村山市)
武蔵村山市の村山団地中央商店街内に設置してある「まいど~宅配センター“おかねづか”ステーション」を拠点として、サイクルカーゴ、送迎サイクルを活用し、既存宅配事業PRとサービスの充実に心掛ける一方、高齢者世帯の安否確認、地域・近所の見守りから、特別な場合は「市地域包括支援センター」への情報提供を行うなど、地域コミュニティづくりや福祉の一助、そして商業振興、地域活性化に寄与することを目標としています。
送迎自転車は、電動アシスト付き自転車を基本の形として、そこにお客用の座席や屋根などが付けてありました。運営は村山団地中央商工会と有償ボランティアだそうです。
運転する方は中高年のボランティアの方。この地域は、団地や商店街が割合集中した地域で、地形も比較的坂が少なそうで、中高年のボランティアでも無理なく走れそうな街並みでした。試乗させて貰った人は、乗り心地はよかったとのこと。一人で買い物に出にくいお年寄りや体の不自由な方には、実際に品物を見て買う事ができるのと、お店の人と会話をする事も出来て、本当に助かるだろうと思いました。

3.NPO法人めじろむつみクラブ(八王子市)
めじろむつみクラブは、2002年、八王子市めじろ台の、めじろ台第2むつみ会(老人会)の有志によって生まれたNPO法人です。高齢化社会に高齢者が自ら“生きがいのある楽しい日常生活”を過ごすための高齢者参加型の生活支援団体であるとのこと。有償ボランティアを行っています。
事業の3本柱は、①生活支援②文化事業③地域交流事業。生活支援としては、庭木の剪定、草刈り、フェンス塗り替え、室内片づけ、屋根補修、壁補修など、専門的に詳しい人が先生になり、協力して行っているとのこと。地域交流としては、防災訓練、祭り、講演会、落語会、コンサート、小学校の樹木の剪定、作品展など。他に情報発信として、ホームページ作りや会報発行など。運営費は会費制で、入会金1000円、年会費1200円、賛助会費5000円。寄付金も受け付けているそうです。自分たちに必要な事を、自分たちで、交流を楽しみながら解決していこうという心意気を感じました。


以上、盛りだくさんの内容で、区役所到着は予定の16:45よりもかなり遅れてしまいましたが、その地域の特性やニーズを捉え、焦らず諦めずに見極めて進めていくと、うまく行くのかも知れないと感じました。(研修企画部 湯山)

カテゴリー: 全般, 協議会の活動, 多摩★まち大学, 最新ニュース パーマリンク